春風亭一蔵 独占インタビュー(4)

「競艇好きなのは、親父譲りです。」

― 競艇はいつぐらいからお好きなんですか?

 

親父が好きだったんですよ、競艇。

親父と出かけられる場所っていうのが競艇場だったんです。

 

父親大好きっ子だったので、大好きな父親といられるのが競艇場でしたから、最初は父親に喜んでもらいたくて無理矢理覚えてました。小4の頃には大体の競艇選手の名前を言えるようになってましたよ。家族旅行に行っても、帰りは必ずどこかの博打場に寄ってから帰るんですよ。

 

― へぇ

 

例えば「温泉行くぞ」って言って出かけて、まず桐生競艇に寄ってから(当時は昼間やっていた)、伊香保温泉に泊まったりとか。でまた翌日、桐生競艇場で競艇やってから帰宅するという。それが当時の我が家の家族旅行だったんですよ。だから僕、結婚したとき、梨狩りに行って感動しましたもん。こうやって、世の中の人は時間を潰すんだ!ってわかって(笑)。

 

― 今は家族旅行で競艇場とかは寄られないんですか?

 

寄らないですね。カミさんが(賭け事)大っ嫌いなんで。だから、行くときは一人で行きます。

 

― 舟券を買う、ボートレースに行くなど競艇を体験したことがありません。初心者へアドバイスをお願いします。 例えば、まずは、ここへいけ!こうやって選べ!など。

 

まず公営競技が4つありますけど、競馬、競輪、オート、競艇と、その中でなぜ僕がボートレースを勧めるかって言いますとね、当たるんすよ。六艇しかいないんで。6人しかいないから当たり確率が高い。

 

要するに、当たらないとつまらないと思うんですよ。競輪・競馬は数が多すぎてもう誰がどこを走ってるかわからないじゃないですか。

 

そこ行くと競艇は6人しかいませんから。6つの色を覚えればいいだけ。白が1で、黒が2で、赤が3で、青が4で、5が黄色で、6が緑。これだけで良いんですよ。この6色をパッと見たときに、「6!」とか「1!」とか「2!」とか言えれば今自分の舟券とどういう状況で回ってるかが、一目瞭然なのがボートレースだと。

 

あと、昔に比べてきれいになりましたからね、競艇場も。

 

「飯を食いに行きましょう!」という動機でもOKです。今はアルコールも出しますから、水の公園で何か食べながら、水しぶきを見てるだけで、夏なんか爽快な気持ちになりますから。

 

― 初心者はどこの競艇場が良いですか?どこでも同じですか?

 

関東であれば桐生をお勧めします。

 

と言うのが、ナイター、夜なんですけど、きれいなんです。しかも座敷席があるんですね。外側の席に。そこに6人座れて、しかも2,000円で入れるんです。つまり6で割ったら1人当たり333円。

 

そこでゆっくり寝っ転がりながら競艇が楽しめちゃう。あと、違う意味でお勧めなのは江戸川。と言うのは、とても個性的な人たちを見られるので。(笑)。

 

― 戸田にもありますよね、競艇場。

 

戸田はね、初心者にはかなり難しいと思いますね。当てづらいと思います。一番インコースが弱くてですね、予想が立てづらいんです。結構いろいろ買わないと当たんないってのはあって。

 

そこ行くと、江戸川なんか「1」が強いんで、当たる可能性が高いという。

 

― 好きな競艇選手、お一人挙げてもらえますか?

 

一人…。難しいですけど、吉田稔という選手。競艇好きになって、一番最初に好きになった競艇選手です。物怖じしない走りっぷりと、いかにビッグレーサーが付けてきても、突き飛ばすという信念の強さを持っている。で、もうそろそろ引退というお年なんで絶対無理なんですけど、無冠の帝王なんですよ。そこがまたかっこいい。あとは、先日ニュースにも載ったんですけど、松本勝也という選手。

 

「ボートレース界って、ちょっと落語界と似てる。」

― ああ、ニュース読みました。

 

(松本勝也選手には)僕、ものすごい思い入れがあるんです。とにかく人格者で有名な方で。(2020年2月)9日の尼崎ボートのG1近畿地区選、第9レースで亡くなったんです。心痛いです。

 

僕が一番競艇やってた頃に、第一線で走っていた選手だったんで。今回はホントに。ちょっとウルっと来ましたね。今日ね、その尼崎シリーズなんですけど、今日優勝戦があったんですよ。そこで、太田和美というね、これも結構好きな選手なんすけど、彼が優勝したんですよ。彼も泣いてましたからね。やっぱ…。

 

― 感極まりますよね。

 

近畿地区戦での松本勝也選手がお亡くなりになった節の今日が優勝戦。

 

太田和美が優勝。太田和美ってのは69期なんですよ。で、松本和也さんが68期。これ1期違い。1期違いって研修所で半年一緒になるので、もうほぼ同期みたいなもん。同期ってのは1年間同じ飯を食う仲間の中の仲間。

 

(太田選手は)昨日から泣いていました。昨日のインタビューでも勝利者インタビューの時に「色々ありましたけど、頑張ります」って。今日の優勝戦のインタビューでは「選手はみんな命懸けて走ってます。今後とも宜しくお願いします」っていうのを聞いたら、こっち全然関係ない話なんすけど。ちょっと泣けましたね。今回。

 

ボートレース界って、ちょっと落語界と似てるところがありまして。

 

お客さんあっての商売という点と、どちらもとても人数の少ない小さい集団という点。なので、身内にはとにかく優しい。みんな仲が良くて。ただ(落語界と)違うのは、みんなお金を稼いでいる(苦笑)。かなり稼ぐ方が多いです。

 


チラシ掲載の文章は、インタビュー記録からの抜粋です。全文は、ここでしか読めません。ぜひ、読んで感じて知ってください。一蔵さんの本音、素顔。そして「一蔵落語」。

 

春風亭一蔵 独占インタビュー(1)

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